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title: 「美は国境を越えて」がブラジルへ｜連邦上院で開かれた「対話する多様性」展レポート【2026】
description: 2026年9月30日〜10月8日、ブラジル連邦上院で「美は国境を越えて ブラジル ― 対話する多様性」が開かれ、23か国・約80名が出品。ブラジルの6つのバイオームを墨で描いた展示と開催の経緯、無料の図録を紹介します。
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# 「美は国境を越えて」がブラジルへ｜連邦上院で開かれた「対話する多様性」展レポート【2026】

2026年9月30日〜10月8日、ブラジル連邦上院で「美は国境を越えて ブラジル ― 対話する多様性」が開かれ、23か国・約80名が出品。ブラジルの6つのバイオームを墨で描いた展示と開催の経緯、無料の図録を紹介します。

2026.10.18

![「美は国境を越えて ブラジル」開会式のテープカット（提供：国際墨友会）](https://www.sumieart.art/hubfs/venue-1.jpg)

「美は国境を越えて ブラジル」開会式のテープカット（提供：国際墨友会）

2026年9月30日から10月8日まで、ブラジルの首都ブラジリアにあるブラジル連邦上院で、日本絵画展「美は国境を越えて ブラジル ― 対話する多様性」が開かれました。日本とブラジルをはじめ23か国から約80名の作家が出品し、ブラジルの6つのバイオーム（生物群系）を墨で描いた作品群も並びました。

東京で開かれてきた国際展覧会「美は国境を越えて（Art Beyond Boundaries）」は、2026年4月のスペイン・ボルハに続いて、ブラジルへと広がりました。この記事では、公式ページと図録をもとに、展覧会の概要、開催に至った経緯、展示の見どころを紹介します。

この記事で分かること。

- ブラジル展の会期・会場・出品者
- 国際墨友会のプロジェクト「ABB in Your Country」とは何か
- ブラジル展が生まれた経緯と、6つのバイオームという軸
- 開会式の様子と小林東雲先生のメッセージ
- 無料で読める図録の中身

## 「美は国境を越えて」がブラジルへ｜展覧会の概要

### 会期・会場・共催

| 項目 | 内容 |
| --- | --- |
| 展覧会名 | 美は国境を越えて ブラジル ― 対話する多様性（ポルトガル語：Arte Além das Fronteiras – Brasil: Diversidades em Diálogo、英語：Art Beyond Boundaries – Brazil: Diversities in Dialogue） |
| 会期 | 2026年9月30日〜10月8日（終了しました） |
| 会場 | ブラジル連邦上院 イヴァンドロ・クーニャ・リマ文化スペース（ブラジリア） |
| 共催 | Instituto Sumi-e Brasil、国際墨友会 |
| 出品 | 日本とブラジルをはじめ23か国から約80名 |

（出典：[美は国境を越えて ブラジル｜公式ページ](https://sumi-e.net/in-your-country/brazil)）

### 23か国・約80名が出品した日本絵画展

公式ページは、この展覧会を「日本絵画展」と紹介しています。ポスターには、日本・ブラジルと21か国の作家80名、そして墨絵（Sumi-e）・水墨画（Suibokuga）・日本画（Nihonga）という言葉が並びます。日本の墨の絵画の技法で描かれた作品が、国をまたいで一つの会場に集まりました。

ポスターに書かれたもう一つの言葉が、「世界へ無限につながる6つのバイオーム（6 Biomas de Infinitas Conexões para o Mundo）」です。この展覧会の軸がブラジルの自然であることを、ポスターがよく表しています。

![展覧会のポスター。オオアリクイを墨で描いた絵を背景に、展覧会名、会場のブラジル連邦上院、日本・ブラジルと21か国の作家80名、会期 2026年9月30日〜10月8日が書かれている](https://www.sumieart.art/hubfs/poster.jpg)

展覧会のポスター／提供：国際墨友会

## 「ABB in Your Country」とは｜東京から世界へ

### 出品者の声から生まれたプロジェクト

国際墨友会は、「芸術や美を愛する心に、国境や世代の壁はない」という考えのもと、世界中の墨絵を中心とする作品を展示し、芸術を通じた交流で友情を育む場として、国際展覧会「美は国境を越えて」を開いています。

「ABB in Your Country」は、東京の「美は国境を越えて」に参加した作家たちから、自分の国でも水墨画を広めたいという強い要望が寄せられたことに応えて立ち上げられたプロジェクトです。各国の作家が自国で墨絵を広める活動を、国際墨友会が支援します（[ABB in Your Country｜公式ページ](https://sumi-e.net/in-your-country)）。このプロジェクトの公式ページに最初に載った展覧会が、今回のブラジル展です。

### 東京・ボルハ・ブラジルへの広がり

2026年1月、東京の国立新美術館で「美は国境を越えて2026」が開かれました。授賞式で小林東雲先生が屏風に富士山と松を描いたライブペイントは、[「美は国境を越えて2026」水墨画ライブペイント](https://www.sumieart.art/blog/abb2026-live-painting)で紹介しています。

同じ年の4月には、スペイン北東部の町ボルハで「美は国境を越えて in Borja, SPAIN 2026」が開幕しました。会場の様子は[2026年ボルハ展レポート](https://www.sumieart.art/blog/ink-painting-exhibition-borja-2026)でお伝えしています。そして9月から10月にかけて、ブラジルの首都ブラジリアで今回の展覧会が開かれました。東京展に参加した作家が、自分の国で墨絵の展覧会を開く段階に入ったといえます。

## ブラジル展が生まれた経緯｜《オオアリクイ》から6つのバイオームへ

### ヒロミ・タカノと Instituto Sumi-e Brasil

ブラジル展の総合コーディネートを務めたのは、Instituto Sumi-e Brasil の創設者で会長のヒロミ・タカノ（Hiromi Takano）さんです。図録の作家紹介によると、タカノさんは20世紀の初めにブラジルへ渡った日本人移民の孫で、祖父母との暮らしの中で墨絵と日本文化に触れました。画家・著述家であり、心理士でもあります。ブラジルで日本の伝統的な絵画――墨絵・水墨画・日本画――を研究し、展覧会と出版を重ねてきました。

- 2021年：Exposição Interativa de Sumi-e（参加型の墨絵展）
- 2022年：「セラードの四君子（Shikunshi do Cerrado）」
- 2024年：「伝承：ブラジルにおける墨絵の道（Denshō）」。展覧会と本で、序文は画家でもある林禎二 駐ブラジル大使
- 2025年：「セラードの切り取り（Recortes do Cerrado）」。展覧会と本

### 東京展への出品と受賞、そしてブラジルでの開催へ

タカノさんは図録に寄せた論考で、ブラジル展が生まれるまでを振り返っています。

タカノさんは、東京の「美は国境を越えて」（国立新美術館）に《オオアリクイ（Tamanduá-bandeira）》を出品しました。「セラードの切り取り」の作品で、日本の墨の絵画の美意識を保ちながら、ブラジルの6つのバイオームの一つであるセラードの生き物と風景を描いたものです。この作品は、Certificate of Honor と International Art Award を受けました。

続いて、スペイン・ボルハの回にも参加しています。こうした経験を経て、タカノさんはブラジルで「美は国境を越えて」を開くことを企画しました。

《オオアリクイ》が受け入れられたことから、タカノさんは「セラードの切り取り」の考えを、ブラジルの6つのバイオーム全体に広げます。こうして、墨絵・水墨画・日本画の技法でブラジルの自然を描く展覧会「対話する多様性」が生まれました。「セラードの切り取り」は連邦区議会での展示を経て連邦上院に場を移し、「美は国境を越えて」と一つになりました。

### 「セラードの四君子」が示す墨絵の新しい題材

タカノさんの試みの一つに「セラードの四君子」があります。東洋の絵画で古くから描かれてきた四君子（梅・蘭・竹・菊）を、セラードに自生する植物――colestenia、taquari、caliandra、cagaiteira――で描き直すという考え方です。四君子が水墨画の定番の題材になった理由は、[四君子とは](https://www.sumieart.art/blog/four-gentlemen-sumi-e)で解説しています。

題材が変わっても、墨の濃淡と筆の動きで描くという墨絵の土台は変わりません。タカノさんは論考の中で、墨絵の価値として、観照、簡素、均衡、自然への敬意、無常の意識を挙げています。林禎二 元大使は、タカノさんを「墨絵の継承者」と呼んだといいます。

## 展示の見どころ｜6つのバイオームと元大使の作品

### アマゾンからパンパまで、6つのバイオーム

展覧会の軸は、ブラジルの6つのバイオームです。図録に寄せたメッセージで、連邦上院のシコ・ロドリゲス（Chico Rodrigues）上院議員は、アマゾン、カーチンガ、セラード、パンタナール、大西洋岸森林（マタ・アトランチカ）、パンパの6つが墨絵の繊細な筆で描かれたことに、大きな誇りを感じると書いています。

同じメッセージで上院議員は、ブラジルと日本の長く親しい関係にも触れています。筆の線の均衡、静かな観照、自然との調和に根ざした墨絵の伝統は国境を越え、世界各地から集まった作家たちの共通の言葉になった、という趣旨です。公式ページによると、6つのバイオームをテーマにした作品群は、ほかの出品作と同時に展示されました。

![会場の様子。黒い展示パネルに並んだ墨絵の前で、日本とブラジルの国旗のそばに集まった来場者が言葉を交わしている](https://www.sumieart.art/hubfs/venue-2.jpg)

会場の様子／提供：国際墨友会

### 林禎二 元駐ブラジル大使の作品の特別展示

会場では、林禎二 元駐ブラジル日本国大使の作品も特別に展示されました。図録によると、林元大使は1988年から外務省の外交官を務め、2021年から2025年まで駐ブラジル大使でした。2014年に北京の在中国日本国大使館に赴任したときに、中国の水墨画を始めたといいます。

![掛軸に仕立てた2点の墨絵（藤の花と魚、歩く虎）が並び、その横にスーツ姿の男性が立っている](https://www.sumieart.art/hubfs/venue-3.jpg)

掛軸の展示／提供：国際墨友会

### 日本・ブラジル・国際の3つの展示室

図録の第2部「展覧会」は、キュレーションの中心となる作品群に続いて、「ブラジルの展示室」「日本の展示室」「国際の展示室」の順に、出品作家の作品と紹介文を収めています。23か国から集まった約80名の作品を、国と地域ごとにたどれる構成です。

## 開会式と小林東雲先生のメッセージ

### 開会式に集まった人々

開会式には、野口泰 日本国大使、ダマリス・アルヴェス上院議員をはじめ、文化関係者や政府関係者が多数集まりました（公式ページ）。

![開会式で、テープカットを終えた出席者が拍手する。背景には、ジャガーや鳥、ヤシの木を墨で描いた作品が並ぶ](https://www.sumieart.art/hubfs/venue-1.jpg)

開会式／提供：国際墨友会

![開会式でのあいさつ。日本とブラジルの国旗のそばの演壇で、男性が原稿を手に話している](https://www.sumieart.art/hubfs/venue-4.jpg)

開会式でのあいさつ／提供：国際墨友会

### メッセージ動画

国際墨友会の会長、小林東雲先生のメッセージ動画も公開されました（約2分）。

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### 図録に寄せたメッセージ

小林東雲先生は図録に寄せたメッセージで、芸術は技法や様式を超えて、人が世界とどう関わるかの表れだと書いています。出品した作家たちが墨の濃淡と筆の動きで命の存在を描くとき、国や文化を超える共感が生まれる。それこそがこの展覧会の精神であり、文化の協力と環境への意識、持続可能な未来のための対話を後押しするものだ、と結んでいます。

公式ページは、この文化交流の場がブラジルと日本の架け橋となり、ブラジルでさらに多くの人に墨絵が広がることへの期待を記しています。ブラジル側の寄稿によると、2026年は日本人のブラジル移住118年にあたる年でもありました。

## 図録を無料で読む

展覧会の図録は、sumi-e.net で PDF が無料で公開されています（見開き・約21MB）。出品作家約80名の作品と紹介文（ポルトガル語）に加えて、次の4本の論考を収めています（題名の日本語は Ensō による訳です）。

- 「私たちの中に宿るアマゾン（A Amazônia que Habita em Nós）」
- 「ブラジルと日本の芸術と文化外交（Arte e Diplomacia Cultural entre Brasil e Japão）」
- 「平和の見えない線（O Traço Invisível da Paz）」
- 「ブラジルのバイオームの自然・文化・詩学（Natureza, Cultura e Poética dos Biomas Brasileiros）」

図録は次のリンクから読めます。

- [図録をダウンロード（PDF・約21MB）](https://sumi-e.net/static/Art-Beyond-Boundaries-Brazil-2026.pdf)
- [美は国境を越えて ブラジル｜公式ページ](https://sumi-e.net/in-your-country/brazil)

![図録の表紙。オオアリクイを墨で描いた絵に、展覧会名と著者名、序文を寄せた小林東雲先生の名前が入っている](https://www.sumieart.art/hubfs/image-1792323383721.jpg)

図録の表紙／提供：国際墨友会

## よくある質問（FAQ）

### Q. 「美は国境を越えて ブラジル」はいつ、どこで開かれましたか？

2026年9月30日から10月8日まで、ブラジル連邦上院（ブラジリア）のイヴァンドロ・クーニャ・リマ文化スペースで開かれました。共催は Instituto Sumi-e Brasil と国際墨友会で、日本とブラジルをはじめ23か国から約80名が出品しました。

### Q. 「ABB in Your Country」とは何ですか？

東京の「美は国境を越えて」の参加者から、自分の国でも水墨画を広めたいという強い要望が寄せられ、それに応えて国際墨友会が立ち上げたプロジェクトです。各国の作家による墨絵の普及を支援します。ブラジル展は、このプロジェクトの公式ページに最初に載った展覧会です。

### Q. ブラジルの6つのバイオームとは何ですか？

アマゾン、カーチンガ、セラード、パンタナール、大西洋岸森林（マタ・アトランチカ）、パンパの6つです。ヒロミ・タカノさんはこれを軸に、墨絵・水墨画・日本画の技法でブラジルの自然を描く展覧会を構想しました。

### Q. 図録は見られますか？

見られます。sumi-e.net で PDF（ポルトガル語・見開き・約21MB）が無料で公開されています。出品作家約80名の作品と紹介文、4本の論考を収めています。

### Q. 次の「美は国境を越えて」はいつですか？

「美は国境を越えて2027」の東京展が、2027年1月21日から31日まで、国立新美術館 2A 展示室で開かれます（1月26日は休館）。オープニングは1月21日14時、表彰式と講演会は1月23日です。

## まとめ｜次は東京で

- 「美は国境を越えて ブラジル ― 対話する多様性」は、2026年9月30日〜10月8日にブラジル連邦上院で開かれ、23か国から約80名が出品した
- 国際墨友会のプロジェクト「ABB in Your Country」の展覧会で、「美は国境を越えて」は東京からスペイン・ボルハ、ブラジルへと広がった
- 東京展に出品したヒロミ・タカノさんが、ブラジルでの開催を企画し、6つのバイオームを軸に構想した
- 林禎二 元大使の作品も特別展示され、開会式には日本大使や上院議員が出席した
- 図録は sumi-e.net で無料で公開されている

次の「美は国境を越えて2027」は、2027年1月21日から東京・国立新美術館で開かれます。出品を考えている方は、ABB 2026 に出品した体験をまとめた[水墨画×カリグラフィー 公募展出品体験談](https://www.sumieart.art/blog/abb2026-nueandcockatris)も参考にしてください。「美は国境を越えて」の公式 Instagram（[@art\_beyond\_boundaries](https://www.instagram.com/art_beyond_boundaries/)）では、出品作を毎日紹介しています。

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![Jin（神雲）](https://www.sumieart.art/hubfs/IMG_3607-2.jpg)

Jin（神雲）

水墨画家 / Sumi-e Artist

墨絵アーティスト・カリグラファー 西洋カリグラフィーと墨絵を融合させた独自のスタイルを確立し、文字と線、余白が響き合う作品を制作しています。この東西の技法の融合により、文化の境界を越えた新しいアートの可能性を探究しています。 現在は国際墨友会理事として活動し、Art Beyond Boundariesでは審査員特別賞「三田村有純賞」を受賞しました。伝統を大切にしながら、現代に生きる墨絵の表現を世界に向けて発信し続けています。‍

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