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title: かぶの描き方【水墨画】没骨法でにじみと余白から丸みを出す
description: 水墨画でかぶ（蕪）を描く手順を実演動画つきで解説。白い実は淡墨と余白で丸みを出し、葉は中墨〜濃墨で一気に運びます。三墨法の作り方やよくある失敗のリカバリも紹介します。
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# かぶの描き方【水墨画】没骨法でにじみと余白から丸みを出す

水墨画でかぶ（蕪）を描く手順を実演動画つきで解説。白い実は淡墨と余白で丸みを出し、葉は中墨〜濃墨で一気に運びます。三墨法の作り方やよくある失敗のリカバリも紹介します。

2026.06.24

![没骨法で描いたかぶ。輪郭線を使わず、濃淡のにじみだけで葉と白い根を表している](https://www.sumieart.art/hubfs/kabu-thumbnail.jpg)

没骨法で描いたかぶ。輪郭線を使わず、濃淡のにじみだけで葉と白い根を表している

水墨画でかぶ（蕪）を描いてみたいけれど、白いまるい実をどう表せばよいか迷っていませんか。かぶは形がシンプルで、運筆と濃淡の基礎を練習するのにちょうどよい身近な題材です。この記事では、初心者の方が一枚仕上げられるよう、没骨法による手順を実演動画とあわせて解説します。

## この記事で分かること（結論）

かぶを描くいちばんのコツは、白い実を「塗る」のではなく、淡墨のにじみと描かない余白で丸みを出すことです。これは[没骨法](https://www.sumieart.art/blog/mokkotsuho-meaning)（もっこつほう／輪郭線を用いない描法・boneless technique）という描き方で、墨の濃淡そのもので形を見せます。実は淡く、葉は中墨から濃墨で。このコントラストが、かぶらしさを生みます。

以下では、道具の準備から三墨法の作り方、実・葉・根の順の手順、そしてありがちな失敗のリカバリまでを順に見ていきます。

## 用意するもの（最小セット）

まずは道具を絞って始めましょう。多くの道具をそろえる必要はありません。

- 筆：穂先のまとまる線描用の筆が一本あれば十分です。太めの付立筆があると葉が描きやすくなります。
- 墨：墨液でも、墨を磨ってもかまいません。濃さを自分で調整できると表現の幅が広がります。
- 紙：和紙（画仙紙など、にじみの出る紙）を使います。にじみの出方を見るのがこの題材の要なので、にじむ紙を選んでください。
- 水と小皿：濃淡を作るために、水を含ませる皿をいくつか用意します。

道具選びをもう少し詳しく知りたい方は、[水墨画の道具・画材の選び方ガイド](https://www.sumieart.art/blog/sumi-e-essential-tools-guide)もあわせてご覧ください。

## 三墨法を作る（濃墨・中墨・淡墨）

水墨画では、墨の濃さを三段階に分けて使い分けます。これを三墨法（濃墨・中墨・淡墨／ink gradation: dark/medium/light）と呼びます。

1. 濃墨：墨液をほとんど薄めない、いちばん濃い墨です。葉の中心や根の引き締めに使います。
2. 中墨：濃墨に水を少し足した中間の濃さです。葉の本体に使います。
3. 淡墨：水を多めにした薄い墨です。かぶの白い実のにじみに使います。

かぶでは、実を淡墨、葉を中墨から濃墨で描くという濃さの役割分担が、そのまま完成度につながります。皿を分けて、三つの濃さを先に用意しておくと迷いません。

## かぶの描き方 手順

ここからが本番です。実（球）→葉→根・ひげ→仕上げの順に進めます。番号どおりに運筆してみてください。

1. 実（球）を淡墨のぼかしで描く。筆に淡墨を含ませ、まるい実の片側にそっと墨を置きます。中央から反対側は塗らずに残し、紙の白＝余白（描かない空間の表現・negative space）をそのまま実の明るい面として使います。淡墨が紙の上でにじむことで、まるみと立体感が生まれます。塗りつぶさないことが何より大切です。
2. 葉を中墨〜濃墨のにじみで描く。実の上から、葉を中墨で一気に運びます。根元側は濃墨を少し足すと、葉に奥行きが出ます。にじみ（水分でぼかす技法・ink bleeding）を活かし、葉脈は描き込みすぎないようにします。
3. 根・ひげを細い線で描く。実の下部から、根とひげを細く短い線で添えます。ここは線描なので、濃墨で軽く。描きすぎず、数本にとどめると上品にまとまります。
4. 落款と余白を整える。全体を見て、余白のバランスを確かめます。実の白さが活きているか、葉が重くなりすぎていないかを確認し、必要なら落款（サインや印）を端に置いて完成です。

## 実演動画で運筆を見る

文字だけでは、にじみの広がる速さや筆の運びは伝わりにくいものです。実際の手の動きを動画で見てみましょう。

動画で見ていただきたいポイントは三つです。第一に、実を描くときに筆を「置いて止める」間合い。第二に、淡墨がにじんで丸みに変わっていく途中の様子。第三に、葉を中墨から濃墨へ一筆で運ぶ運筆の速さです。

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本記事の実演は東雲先生（国際墨友会）が担当します。

## ありがちな失敗とリカバリ

初心者の方がつまずきやすい点と、その立て直し方をまとめます。失敗しても墨絵は学びになりますので、安心して試してください。

- 実を塗りつぶしてしまう。いちばん多い失敗です。白い面まで墨を置くと、かぶの明るさが消えてのっぺりします。次の一枚では、墨を置く範囲を実の片側だけに絞り、中央から先は筆を触れさせないと決めて描いてみてください。
- 葉が濃すぎて重くなる。葉に濃墨を使いすぎると、軽やかな実とのコントラストが崩れます。中墨を主役にして、濃墨は根元の一部だけに添えると整います。
- にじみが広がりすぎる。紙が湿りすぎている、または墨の水分が多すぎるサインです。筆の水分をいったん別紙で軽く落としてから置くと、にじみをコントロールしやすくなります。

濃淡やにじみの基礎をもっと練習したい方は、[竹の描き方](https://www.sumieart.art/blog/sumi-e-bamboo-painting-how-to)の運筆も参考になります。

## よくある質問（FAQ）

### かぶの白い部分はどう塗ればいいですか？

塗りません。かぶの白い実は、淡墨のにじみを片側に置き、反対側は紙の白（余白）をそのまま残して丸みを表します。輪郭線で囲まず、淡墨の面と紙の白で丸みを出すのが、没骨法で描くときのポイントです。

### 没骨法とは何ですか？

没骨法（もっこつほう・boneless technique）は、輪郭線を引かずに、水墨や彩色を面として広げて形をつくる東洋画の技法です。線で輪郭をくくる鉤勒法（こうろくほう）と対になります。かぶのようなまるい形と相性がよい描き方です。詳しくは「[没骨法とは](https://www.sumieart.art/blog/mokkotsuho-meaning)」の記事で解説しています。

### かぶの葉はどの濃さの墨で描きますか？

葉は中墨を主役に、根元に濃墨を少し足して描きます。淡墨で描く白い実とのコントラストが、かぶらしさを生みます。葉脈は描き込みすぎないのがコツです。

### 初心者がかぶを描くのは難しいですか？

かぶは形がシンプルなので、初心者の練習題材に向いています。最初から完璧を目指す必要はありません。実を塗りつぶさない、葉を濃くしすぎない、という二点を意識するだけでも仕上がりが変わります。

### 最低限どんな道具が必要ですか？

筆・墨・和紙の三点があれば始められます。濃淡を作るための水と小皿を加えれば十分です。道具の選び方は[道具・画材の選び方ガイド](https://www.sumieart.art/blog/sumi-e-essential-tools-guide)で詳しく紹介しています。

## まとめ

かぶは、塗らずに余白と淡墨のにじみで丸みを出す——この一点を押さえるだけで、ぐっとそれらしくなります。淡い実と濃い葉のコントラスト、にじみのコントロール、描きすぎない余白。どれも水墨画の基礎そのものです。まずは一枚、実演動画を見ながら手を動かしてみてください。水墨画と墨絵の違いが気になった方は、[墨絵とは何か（水墨画との違い）](https://www.sumieart.art/blog/sumi-e-and-suiboku)もどうぞ。

![Jin（神雲）](https://www.sumieart.art/hubfs/IMG_3607-2.jpg)

Jin（神雲）

水墨画家 / Sumi-e Artist

墨絵アーティスト・カリグラファー 西洋カリグラフィーと墨絵を融合させた独自のスタイルを確立し、文字と線、余白が響き合う作品を制作しています。この東西の技法の融合により、文化の境界を越えた新しいアートの可能性を探究しています。 現在は国際墨友会理事として活動し、Art Beyond Boundariesでは審査員特別賞「三田村有純賞」を受賞しました。伝統を大切にしながら、現代に生きる墨絵の表現を世界に向けて発信し続けています。‍

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